最近、種々の疾患に対する「鍼治療」の有効性が注目されています。米国では,ほとんど全ての大学病院に「鍼治療」の専門外来が開設され、連日多くの患者が訪れています。

日本でも医師が鍼治療を理解し、実践できるようになるための集中セミナーを以下の予定で開催します 。

『気』とは中国伝統医学の根幹となる大事な概念です。この『気』の流れるルートを『経絡』と呼び、全身には、３００カ所以上の『ツボ』がこの経絡上にあると考えられています。ところが、『気』『経絡』『ツボ』の存在は現代科学では、未だ証明されておらず、西洋医学を学んだ医師にとっては受け入れがたいという現実があります。

本セミナーでは 、中国伝統医学の概念に頼る事なく、鍼の作用機序を西洋医学の用語で解説します。そして少人数に分かれて鍼実習を行い、実際に鍼治療を体感してもらいます。

日時；５月１３日（日）午前１０時—午後４時

場所；クリニック徳　http//clinic-toku.com

講師；高橋徳

名古屋市中区栄　名古屋商工会議所ビル１１階

Tel ０５２−２２１−８８８１　Fax ０５２−２２１−８８８２

　　メール；kenkodojoclinic@gmail.com

プログラム

午前（１０—１２時）　

講義（２時間）

1. 鍼の歴史
2. 中国伝統医学（気と経絡）
3. 米国での鍼治療の現況
4. 脊髄視床路と自律神経
5. オピオイドと鎮痛作用
6. オキシトシンと抗ストレス作用
7. 鍼の作用（自律神経調節作用、鎮痛作用、抗ストレス作用）とその作用機序
8. Western medical acupuncture (Trigger point acupuncture)
9. 鍼のプラセボ効果
10. 鍼の適応疾患
11. 鍼の合併症と禁忌

午後（午後１時—４時）

鍼実習（２時間）

質疑応答（１時間）